私が持っている急須の中に魔法使いのおばあさんから買った魔法の急須というのがあります。

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「魔法の急須」

 

今年3月頃にある農産物直売所のイベントで売り出しを終わった後に商品棚に補充をしていたら見知らぬおばあさんに声をかけられました。

趣味の会で作った急須がたくさん余っているからあなたのお店に飾っておいてくれないかと言うことでした。

 

ちょうど昨年常滑焼きまつりで買って気に入っていた急須を割ってしまって「急須ロス」になっていた私はちょっと興味がわきました。

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常滑で買った急須。色合いがきれいだった。

試飲販売会で何度も使っていたら割ってしまった。残念・・

 

ちょうど市川大楽園製茶の店を改装していた時でしたのでディスプレイにちょうどいいかなと思い

 

見るだけ見てみることにしました。店の外にあった台の上におばあさんは段ボール箱の中から急須を数個だしました。

 

ちょうどいいサイズのが2つほどありました。「これいくらぐらいなら買えますか」とかおばあさんが言いました。

 

それまでの話の流れで一個だけ買ったらもうひとつはもらえるぐらいのニュアンスを言葉の端ににじみだしていました。

 

「うーん2,000円ぐらいかな」とぼそっと言ってしまったら「じゃあそれで!」とばかりに

 

その場に数個出していた他の急須をささっと段ボール箱に片付けて

 

もうその一個を買わざるを得ないようになっていました。

 

海外のノミの市の売り子さんのような手際の良さでした。

 

とにかくこちらの心の中を読んでいるかのように押したり引いたりして巧みに急須を買わせるのです。

 

 

その後、煎茶を飲むときにはこの急須で淹れています。

 

思っていたよりもなかなか使い勝手がよく気にいっています。

 

今では、これで2,000円なら安かったのかなとも思います。

 

 

私の中では(急須売りに姿を変えた)魔法使いのおばあさんから買った

 

魔法の急須と言うことになっています。

 

こすっても急須の魔神は出てきませんけどねウインク

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