今年も二番茶をつくらない茶農家
今年も6月中旬から7月にかけての二番茶を製造せず
刈り落しました。
8年前までは製造して茶市場に販売する
一般的な茶農家のスタイルだったのですが
5月の製造して同時に小売りも忙しく
二番茶の準備もあって仕事が回らない状況になってきたので
思い切ってやめることにしました。
自作の刈り捨てシュートをつけた乗用摘採機
刈り落とすとなると逆にワシワシ芽が伸びる
製茶工場を持っている茶農家としては非常にまれなことです。
ここ何年か二番茶の相場が良かっただけに
もったいなかったのですが
私としてはお客様に直接販売する以外のことは
気がのらなかったこともありました。
ビジネス書や自己啓発本ではよくやりたいことをやり
やりたくないことはやらないとか
ワクワクすることだけをやろうと書いてありますが
人と違うことをするのは精神的にかなりキツイかったですね。
社会実験をやっているような気分ですね。
茶農家のような大きな設備の
必要な業種ではかなり難しいことです。
ただ何か一つでもやめたことで
スローライフとか働きすぎないとか言う情報に
目が向くようになりました
つくりすぎないパン屋さんとかね。
そのこともあり今は売り上げの90%以上を
直接販売して茶市場にはほとんど販売していないのです。
栽培のところから小売りのお客様に向けて
お茶をつくれるのでお茶づくりの楽しみも大きいです。
「お客様の顔を思い浮かべながらつくりましたー」
という宣伝文句がありますが
本当にそれができるんです。
一回刈ったところ
二度刈りして「赤むけ」状態にする
チャノホソガがついて葉が巻いているが柔らかい芽が出ている
刈り落してしまうのはやはりもったいないか?