全国手もみ茶技術保存会 顛末記(てんまつき)2
もう先月のことになってしまいましたが11月14日に
全国手もみ茶技術競技会が行われました。
いつになく力が入っている私
昨年は私は見学でしたが今回は出場できることになりました。
三重県手もみ茶技術伝承保存会の研修会の翌々日の
まだ身体の疲れも癒えぬ中
自主練習を手もみ茶道場で行いました。
教師の資格試験を受検する方も見えましたので
その方も一緒に参加しました。
手もみ茶道場で自主練習を行いました。
今回は福岡県八女市で行われました。
競技会が始まる前の準備の様子
私も一年ぶりの出場でしたのでなんとか上位に食い込みたいと
いつも以上に真面目に集中して取り組みました。
他の競技者に目をやる時間もありませんでしたので
全体の状況はよく分かりません。
ともかく焙炉の表面の助炭(じょたん)や
茶温と言われるお茶自体の温度や
次の手さばきに移るタイミングを気にかけました。
九州つながりじゃないですが「巨人の星」の左門豊作のように
私が克明に記した手もみ茶ノートを見直し自分なりに頭に叩き込みました。
チームは”勝利の味を知る男”市川浩美氏と
”50代の新星”伊藤俊也氏との熟年トリオでした。
全員50代、負けられない戦いがそこにあったかも(笑)
5時間近くの競技時間が終わりました。
ホイロ上で見たときは正直あんまり良くないなと思いましたが
見本盆に乗せてみると
かなり細くよれている良いお茶に見えました。
お茶はお茶業界では「キツネ草」と呼ばれるぐらいで
手もみ茶であっても見る角度とか光の加減などによって
随分と印象は変わるもんだなと
改めて思いましたね。
いつになく失敗しないようにに真面目に取り組みましたが
結果は12位
出来上がったお茶は悪くないものでしたが
なにぶん全体のレベルが上がっているので
中位に食い込むのがやっとでしたね。
ちょっと慎重すぎたかなっていう感じですね 。
全体に温度を絞りすぎたのかもというのが反省点でした。
まぁあれだけレベルが上がった中でのことなので
以前一桁の順位の時よりも私は納得しています。
ちなみにですが手もみ茶教師を受検した方は
見事合格されました。
一緒に練習をしてきたので非常に嬉しく思います。
保存会ができて本格的に手もみ茶に取り組むようになってから
もう20年以上もやっていますが
なんとなくマンネリを感じることもありました。
しかしながらその度に新たな切り口を見つけて興味が復活して
現在まで続いているのです。
やはり深い。深いのですね。