「うまいんぢゃ」というお茶のこと
「うまいんぢゃ」という名前のお茶は亀山市西町にある岡田屋本店さんのために作ったお茶です。
岡田屋本店は私の叔母の嫁ぎ先で、「うまいんぢゃ」を作った20年以上前は、私より4歳年上のいとこの岡田昌(おかだまさる)くんが店主をしていました。
岡田屋本店のオリジナルティーを作ってもらいたいということで作りあげました。
お茶は素朴な亀山の煎茶という感じです。煎茶の王道といったところでしょうか。
「うまいんぢゃ」の新しいラベル
名前は私が考えました。岡田屋本店らしい遊び心のあるネーミングにしたいと思い、いろいろと考えている中で製茶工場から車をバックさせて出るときに
ふと思いついたのを今でも覚えています.。
岡田屋本店にあったプリントごっこを借りて長い間ラベルを作っていました。家内が描いたイラストをもとに一枚一枚刷りました。微妙に違う色のラベルができました。その後プリントゴッコの部品が生産中止になりパソコンのプリンターで刷るようになりました。なのでその後は同じデザインのラベルになりました。
プリントごっこで刷っていた旧ラベル
その昌くんも10年程前に若くして癌で亡くなりました。
亀山市内のお酒と食品を扱うお店の後を継いでからそのお店を自然食や伝統食、伝統的なお酒にこだわった品ぞろえで根強いファンをつかみ、また様々なイベントを毎日のように仕掛けていました。そうして月の庭という自然食レストランを作り自然食を提供しライブも行うそのお店は多くの人に愛されました。
昌くん自身も舞踏や音楽・執筆・社会活動などなど私も全部は知らないぐらい、いろいろなことをやっていました。
昌くんが亡くなって10年経った今でも彼の人脈やつながりの人達に会ったり一緒に仕事をしたりすることが多いです。本当にこの人もそうか、あの人も、その人もって感じです
いとこなので生前はあまり感じてなかったですが、時間がたつほどものすごい人だったのだなぁと思います。
三国志で例えるならば「死せるマサル生けるタイゾウを走らす」
(死後10年以上にわたって)
というところでしょうか。
20年以上ぶりの新ラベルでいろいろ思うところがありました。