カテゴリー[本店展示品物語]

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全体に黒漆を塗り その上から朱漆を塗って わざとむらを付けた技法を根来塗といいます。蓋は蒲鉾状に緩やかに湾曲していて 身から脚にかけて垂直に立ち 四方とも中央がへこんだ花頭型。大きさや形から文箱と思われがちですが なんと蓋と身の裏側には「関の戸」の文字が施されています。

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「関の戸」の「の」の字は「能」や「乃、之」などで表記されている物が沢山ありますが「廼」の字はこの根来塗り菓子器だけです。さらに同じ器に違う漢字を使い名がある物も他にはありません。鑑定では江戸時代の中期までは遡れるとされ300歳近い菓子器です。関宿に宿泊されたお殿様のお泊まりになるお部屋へ関の戸をお届けする時に使われたのでしょう。
ところで根来といえば伊賀と甲賀に並ぶ忍者の里。紀州で生まれた根来衆の元は僧兵集団が始まりだそうです。昔 夢中になった仮面の忍者赤影で飛騨忍者の赤影青影白影が根来忍者と戦うシリーズ覚えていますか。伊賀や甲賀が出てこないのを不思議に思い見ていました。信長暗殺がらみの話では歴史的事実から離れたフィクションにする意図があったのでしょうか。もう一度見たい番組です。
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銘菓「関の戸」
  6個入り  500円
10個入り  850円
14個入り1150円

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「江戸から明治の品物語」

深川屋のblogに綴られた26話の展示品物語。その全ての品物を一同に展示します。普段は2階にあり見る事が出来ない品も全て陳列しました。(雛人形を除く)
皆様のお越しをお待ちいたしております。
入場無料!

6月24日〜8月28日
朝10時から夕方5時まで
木曜日定休。

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1788年。今から225年前の亀山藩調査記録です。52村全て職業別の人口を調べ総人口が集計されています。お寺の数は181寺 神社は305社。山伏 桶屋 石屋 大工 などなど細かく調査がされていて 男15078人 女14530人 総人口29608人ですが 年齢別の集計はされていません。52の村の長老がそれぞれ集計をまとめ 藩に報告していました。深川屋の六代目もその役をしていたのでしょう。私には読み取れないたくさんの文字の中に きっと色々な事実があるはずです。どなたか解読していただけませんか?お待ちしております。

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銘菓 関の戸  15個入り   850円~

519-1112
三重県亀山市関町中町387

0595-96-0008

9時~18時 出来上がりから売り切れまで

毎週木曜日定休

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本居宣長は1730年に 今の三重県松阪市の木綿商 小津家の次男として生まれました。幼少の頃より習字や漢籍を習い国学 医学 文献学などを習得。医者を開業しながら 源氏物語や万葉集の研究に励みました。
深川屋の第六代目との交流があり謡会等の席で親睦を深めていたらしく幾つかの書が残されています。この扇子に詠まれた短歌は奈良の吉野を詠んでいます。持参した扇子に直接筆を走らせたのでしょう。もしかしたら本居宣長が 奈良からの帰り道 関宿に立ち寄り ゆっくりとした時間を過ごしながら詠んだのかもしれません。

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見渡せば
花より他の
色もなし
桜にうずむ
みよしのの山

銘菓 関の戸  15個入り   850円~

519-1112
三重県亀山市関町中町387

0595-96-0008

9時~18時 出来上がりから売り切れまで

毎週木曜日定休

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深川屋の店内 西の壁に掲げてある「関」という書は江戸時代初期 月舟という曹洞宗の僧が書いたものです。
月舟は元和 4年4月5日(1618)肥前 今の佐賀県に生まれ 12歳で仏門に入りました。金沢市大乗寺 愛知県長円寺 大阪府宅原寺 など禅の教えを説いて全国を歩いた僧侶です。当時 混沌としていた教えを原点に返りもう一度結束させ   その真面目な人柄に説かれると 人々は争い事をやめたと言われています。

月舟の書には 不思議な力があるそうです。一説には 持ち主を天狗が守ってくれるとか 神が宿り幸せへと導いてくれるとか。仏に神?と思うのですが  長年の商いが続いているのも お客様とこの書に守られているのかもしれません。
この「関」は関宿の関ではありません。お茶席の掛け軸でカンと読むのですが たまたま同じ地名のためセキと間違えられます。「関違い」です。

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銘菓 関の戸  15個入り   850円~

519-1112
三重県亀山市関町中町387

0595-96-0008

9時~18時 出来上がりから売り切れまで

毎週木曜日定休

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深川屋に掲げられた看板は 東海道で唯一現存していると言われている庵看板(いおりかんばん)です。看板の屋根には専用に焼いた小さな瓦が乗り 両端に阿吽の獅子が飾られています。看板の文字には「関の戸」と書かれていますが 東海道を旅する江戸時代の旅人は そこに平仮名が見えていれば 自分は京都へ向いて歩いているとわかり 反対側は漢字ばかりで 江戸へと続いていると理解したと伝えられています。

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「関能戸」。字が読めなくとも迷う事がないという先人の知恵に驚くばかりです。先日 この庵看板が日本経済新聞の記事で紹介されました。それを読まれたお客様からお電話を頂いたのです。関東地方で建築業を営む会社社長様のお話では 今でも橋を架ける時 欄干に書く橋名を 上り向きには平仮名 下りには漢字で表記する事が多いそうです。意外な所に共通点があるものだと お互い感銘しました。
230年前(1783年)の4月29日夜 深川屋隣の旅籠はぎやから火が出て 深川屋も類焼しました。その時 何より先に外して守った物がこの庵看板。何時から掲げられたのか定かではありませんが 永い年月 風雪に耐え 関宿を見つめてきた庵看板です。

銘菓 関の戸  15個入り   850円~

519-1112
三重県亀山市関町中町387

0595-96-0008

9時~18時 出来上がりから売り切れまで

毎週木曜日定休

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深川屋の暖簾をくぐり 右手の格子窓手前にぶら下がる行灯。昔は母屋の坪庭廊下にありました。枠の内側には江戸時代の大福帳が張られています。この行灯は 中にある火皿台の上のお皿に 菜種油を入れ それに浸した木綿の灯心に点火をして使われていました。もちろんその灯りはとても暗く 月明かりにもかなわない光でした。江戸時代 夜は暗くて当たり前 。人々は五感を最大限に動かし 見えにくいものを感じ見て暮らしていたのです。たとえほんのりとした灯りでも 五感を助ける貴重な行灯でした。灯りに揺れる 桜の紋様と 大福帳の文字の影も きっと安らぎの中で見つめていたのでしょう。
現在は この行灯の中に電球を入れ 黄色い光を演出させています。近い将来 世の中が全てLED照明に変わったあと 今の様な風情を保てるのか心配です。大手電気メーカーに桜色のLED照明がありますが いくら桜の紋様でも行灯の光は暖かみのある炎色であってほしい。そんな日本人の心がずっと続いていくことを願っています。

銘菓 関の戸  15個入り   850円~

519-1112
三重県亀山市関町中町387

0595-96-0008

9時~18時 出来上がりから売り切れまで

毎週木曜日定休

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七福神。
弁財天様は水の神様。財産に通じる文字から景気が良さそうに祭られ銭洗い天とも言われる女性の神様です。
戎様は商売繁盛の神様。いつもニコニコえびす顔。右手に釣竿 左手に鯛 本当は釣りの神様で 五穀豊穣 家内安全まで担う神様です。
毘沙門天は人々を守る四天王の一人で 左手に宝塔 右手に金剛棒 二体の邪鬼を踏みつけています。使者はムカデだそうです。
布袋様は唯一の実在人物で 10世紀の中国の和尚さん。小柄で太鼓腹 予知能力があり未来を予見しながら人々を幸福へ導いたと言われ  夢や和合の神様です。
福禄寿は3つの願いの神様。子宝 財産 長寿の三徳を具現化しています。背が低く長頭で長い髭をはやし 杖に経巻を結び鶴を伴っている神様です。
寿老人は長寿の神様。不死の薬と不老長寿の桃を持ち 一説には福禄寿と同一人物とも言われています。

そして大黒様。七福神の中で一番の景気の神様です。米俵の上に立ち 宝の詰まった大袋を抱え 大判小判がザクザクの打ちでの小槌を掲げて微笑む神様。実は大国主のみことと言われています。因幡の白うさぎで有名ですが 古事記の中では 様々ないじめに遭いながらも ひたすら誠実を貫き 最後には大いなる国の王になったという神様です。
深川屋の大黒様は全長約55㎝。店先の左手すみで微笑んでいます。日本で最初のいじめ被害者とも言われる大黒様の願いは我慢ではなくいじめ撲滅。抱えた堪忍袋が大きくならぬ様な世の中を願っています。

銘菓 関の戸  15個入り   850円~

519-1112
三重県亀山市関町中町387

0595-96-0008

9時~18時 出来上がりから売り切れまで

毎週木曜日定休

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1760年に生まれた葛飾北斎は90年の生涯に約3万点もの作品を残した浮世絵師です。歌川広重は景観描写に主眼が置かれていたのに対し 北斎は各宿場の生活や旅人に興味を注いで東海道を描きました。写真は1800年前後の作品 東京富士美術館所蔵の「関」です。この東海道の揃物には狂歌が添えられているのですが 関の絵にある狂歌の最後の二行に驚きました。

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「初とりの 音に関の戸も明てゆく」
関の戸の言葉に驚いただけでなく 「初とり」にびっくり。これは正に「服部」をもじっている言葉だと確信しました。 多分第6代目か7代目の服部吉右衛門と言葉を交わした北斎の姿を想像してしまいます。初とりの意味は美術館の方も知らないでしょう。ここだけの秘密です。

銘菓 関の戸  15個入り   850円~

519-1112
三重県亀山市関町中町387

0595-96-0008

9時~18時 出来上がりから売り切れまで

毎週木曜日定休

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今年も関宿と亀山宿でひな街道が始まります。二つの宿場で84ヶ所の町家に並ぶ様々な雛人形を楽しめる1ヶ月です。 深川屋の雛人形は江戸末期 第9代目の妻おとらさんの嫁入り道具のお雛様です。江戸時代 享保雛という とても大きな雛飾りが流行りすぎたため 幕府により24センチ以上の雛人形の製造販売が禁止された後の流れを汲む飾りです。 そして今年は我が家の娘の平成の雛人形も飾りました。

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江戸時代 日本では向かって右側が位が高いとされたため 京飾りはお内裏様がお雛様の左側に飾られます。ところが明治時代 西洋文化の影響が強くなり 大正天皇は即位の礼において世界共通の位置に習い それまでとは逆に皇后陛下の右にお並びになりました。その事をきっかけとし 関東雛の並びも変わり今に至るそうです。 百年以上の時を挟んだ二つの雛飾りの位置も見る事ができる今年の深川屋です。 3月10日まで スタンプラリー等のイベントも開催されます。

銘菓 関の戸  15個入り   850円~

519-1112
三重県亀山市関町中町387

0595-96-0008

9時~18時 出来上がりから売り切れまで

毎週木曜日定休

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