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深川屋に掲げられた看板は 東海道で唯一現存していると言われている庵看板(いおりかんばん)です。看板の屋根には専用に焼いた小さな瓦が乗り 両端に阿吽の獅子が飾られています。看板の文字には「関の戸」と書かれていますが 東海道を旅する江戸時代の旅人は そこに平仮名が見えていれば 自分は京都へ向いて歩いているとわかり 反対側は漢字ばかりで 江戸へと続いていると理解したと伝えられています。

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「関能戸」。字が読めなくとも迷う事がないという先人の知恵に驚くばかりです。先日 この庵看板が日本経済新聞の記事で紹介されました。それを読まれたお客様からお電話を頂いたのです。関東地方で建築業を営む会社社長様のお話では 今でも橋を架ける時 欄干に書く橋名を 上り向きには平仮名 下りには漢字で表記する事が多いそうです。意外な所に共通点があるものだと お互い感銘しました。
230年前(1783年)の4月29日夜 深川屋隣の旅籠はぎやから火が出て 深川屋も類焼しました。その時 何より先に外して守った物がこの庵看板。何時から掲げられたのか定かではありませんが 永い年月 風雪に耐え 関宿を見つめてきた庵看板です。

銘菓 関の戸  15個入り   850円~

519-1112
三重県亀山市関町中町387

0595-96-0008

9時~18時 出来上がりから売り切れまで

毎週木曜日定休

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