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深川屋にある窓を虫籠窓(むしこまど)と言います。細い縦格子に漆喰を塗り 風通しや ささやかな明かりのための窓です。その名は字の如く 虫を入れる虫かごに似ているからという説と 酒屋や麹屋が酒を蒸す時に使った蒸子(むしこ)に似ているからと二つあり 前者が有力と伝えられています。

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虫になった気分で 内側から外を覗くと 隙間の様な空間でも 東海道を見下ろす事が出来ます。しかし 通りからは虫籠窓の中の様子は殆ど見えないのが特徴です。江戸時代 参勤交代などで 身分の高いお殿様の行列をこの窓から見下ろしていても 見つかる事はなかったのでしょう。

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関宿に残る江戸時代の虫籠窓は 一棟に二つ備えている建物が多く その二つの窓は 同じ大きさではない事も特徴です。深川屋も東側が西側の約二倍の大きさがあり 左右非対称に造られています。明治以降の建築には左右対称の虫籠窓もあります。

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江戸時代には 窓の縁を黒い漆喰で飾ったり 縁を楕円に細工したりと 流行りを取り入れ 町なみを行き交う人々の目を 楽しませた虫籠窓です。

銘菓  関の戸   15個入り  850円~

519-1112
三重県亀山市関町中町387

0595-96-0008

9時~18時  出来上がりから売り切れまで

毎週木曜日定休

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