image

image

image

「関の戸」という言葉が全く別の世界で使われています。江戸時代安永3年(1774年) 伊勢の海部屋の関脇に関の戸という力士がいました。現在 境川部屋の元小結 岩木山が 第十八代 年寄関の戸を継いでいます。
歌舞伎にも関の戸という物語があります。「積恋雪関扉   つもるこい ゆきの せきのと」は逢坂の関を舞台に繰り広げられる悲恋の物語。天明4年(1784年)の初舞台以降 歴代の役者が小町桜の精として女形を演じてきました。戦後の歌舞伎界の女形の最高峰といわれた第六代目 中村歌右衛門の十八番です。今 建て替えの真っ最中である銀座歌舞伎座で 中村歌右衛門が関扉を演じる度に 楽屋に銘菓 関の戸をお届けに上がりました。鏡の前でお化粧をされながら 手招きをして私を呼び 敷居を越えてお側に寄らせて頂き 色々なお言葉を戴きました。2001年に他界される少し前に描いて頂いた直筆の色紙が深川屋の片隅に飾られています。
相撲 歌舞伎 そして和菓子と それぞれの日本の文化の中に残された「せきのと」という言葉。江戸時代の人々がどの様なイメージを抱いて使っていた言葉なのか  時折考えながら「関の戸」を作っています。

銘菓 関の戸  15個入り   850円~

519-1112
三重県亀山市関町中町387

0595-96-0008

9時~18時 出来上がりから売り切れまで

毎週木曜日定休

パーマリンク