No. 17 萬古焼き 蒸し器

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萬古焼(万古焼、ばんこやき)は、三重県四日市の特産品として広く知られている陶磁器 焼き 物の一つです。その歴史は18世紀後半から続き 耐熱性に優れているのが特徴です。陶器と磁 器の間の性質を持つ半磁器(炻器)に分類され ていて 明治になると洋食器等も作られ 今でも世界中に輸出されている三重県ブランドです。
さて 写真の器は 江戸時代に作られた萬古焼きの蒸し器です。お客様がいらした折り 囲炉裏や火鉢を囲みながら そこで沸かした湯の上にこの器を乗せます。中に入れたお饅頭は お客様の目の前でアツアツ蒸したてになり その場ですぐにお召し上がり頂くための 江戸時代の電子レンジなのでしょう。器の姿 絵柄や色合いを楽しみながらのひとときと合わせて 大切な時間を過ごすために作られた おもてなしの器なのです。今 この器を使ってみたいのですが いくら耐熱性に優れた萬古焼きだからとて 割れてしまったら二度と作れない器です。大切に展示しています。

銘菓 関の戸  15個入り   850円~

519-1112
三重県亀山市関町中町387

0595-96-0008

9時~18時 出来上がりから売り切れまで

毎週木曜日定休

No. 16 木製干菓子型

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深川屋には江戸時代から明治にかけてのお干菓子の菓子型が200以上も残っています。深川屋は銘菓関の戸だけしか作っていないはずと思われていますが 江戸時代は色々な和菓子を販売していました。お砂糖が高級品だった当時 その中でも最高級の和三盆糖を使う関の戸はとても高価な和菓子だったため誰もが気軽に買い求めることはできませんでした。しかし御所やお殿様への茶菓子だけでは商売は成り立ちません。古いレシピを書いた「菓子仕法控」には数十種類の和菓子の作り方が記されています。干菓子は慶事や仏事の席に欠かせない和菓子として町の和菓子屋はいつでも注文を受ける準備をしていました。木製の菓子型にお砂糖を押し固め作る干菓子は四季折々のモチーフを使い食紅で丁寧に色付けをするとても鮮やかな和菓子でした。手彫りで作る菓子型職人の数は今では少なくなり 現在も干菓子を作る菓子屋は昔ながらの菓子型を丁寧に使い続けているのです。

銘菓 関の戸  15個入り   850円~

519-1112
三重県亀山市関町中町387

0595-96-0008

9時~18時 出来上がりから売り切れまで

毎週木曜日定休

No. 15 龕灯(がんどう)

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龕灯提灯は江戸時代の懐中電灯です。勿論灯りはロウソクですが 龕灯の中の燭台に特徴があるのです。
どこに向けても常にロウソクは上を向いて立つように動き 更に必ず炎の真上には鉄のすす受けが配置されるように工夫されているのです。
炎のついたままでもその場に置けば 中の酸素が無くなり炎も自然に消える等 たくさんの先人の知恵がぎっしりと詰まった懐中電灯なのです。
進行方向だけを照らすため 敵に見つかりにくいのも 討ち入りに使われたとされる理由なのでしょう。龕灯を強盗提灯と表記する事もあるのは そんな流れの理由かもしれません。
私たちの子供の頃 地球コマというコマが流行りました。正に龕灯の中の燭台の原理を利用したコマだったのです。

銘菓 関の戸  15個入り   850円~

519-1112
三重県亀山市関町中町387
0595-96-0008

9時~18時 出来上がりから売り切れまで

毎週木曜日定休

No. 14 虫籠窓

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深川屋にある窓を虫籠窓(むしこまど)と言います。細い縦格子に漆喰を塗り 風通しや ささやかな明かりのための窓です。その名は字の如く 虫を入れる虫かごに似ているからという説と 酒屋や麹屋が酒を蒸す時に使った蒸子(むしこ)に似ているからと二つあり 前者が有力と伝えられています。

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虫になった気分で 内側から外を覗くと 隙間の様な空間でも 東海道を見下ろす事が出来ます。しかし 通りからは虫籠窓の中の様子は殆ど見えないのが特徴です。江戸時代 参勤交代などで 身分の高いお殿様の行列をこの窓から見下ろしていても 見つかる事はなかったのでしょう。

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関宿に残る江戸時代の虫籠窓は 一棟に二つ備えている建物が多く その二つの窓は 同じ大きさではない事も特徴です。深川屋も東側が西側の約二倍の大きさがあり 左右非対称に造られています。明治以降の建築には左右対称の虫籠窓もあります。

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江戸時代には 窓の縁を黒い漆喰で飾ったり 縁を楕円に細工したりと 流行りを取り入れ 町なみを行き交う人々の目を 楽しませた虫籠窓です。

銘菓  関の戸   15個入り  850円~

519-1112
三重県亀山市関町中町387

0595-96-0008

9時~18時  出来上がりから売り切れまで

毎週木曜日定休

No. 13 中村歌右衛門

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「関の戸」という言葉が全く別の世界で使われています。江戸時代安永3年(1774年) 伊勢の海部屋の関脇に関の戸という力士がいました。現在 境川部屋の元小結 岩木山が 第十八代 年寄関の戸を継いでいます。
歌舞伎にも関の戸という物語があります。「積恋雪関扉   つもるこい ゆきの せきのと」は逢坂の関を舞台に繰り広げられる悲恋の物語。天明4年(1784年)の初舞台以降 歴代の役者が小町桜の精として女形を演じてきました。戦後の歌舞伎界の女形の最高峰といわれた第六代目 中村歌右衛門の十八番です。今 建て替えの真っ最中である銀座歌舞伎座で 中村歌右衛門が関扉を演じる度に 楽屋に銘菓 関の戸をお届けに上がりました。鏡の前でお化粧をされながら 手招きをして私を呼び 敷居を越えてお側に寄らせて頂き 色々なお言葉を戴きました。2001年に他界される少し前に描いて頂いた直筆の色紙が深川屋の片隅に飾られています。
相撲 歌舞伎 そして和菓子と それぞれの日本の文化の中に残された「せきのと」という言葉。江戸時代の人々がどの様なイメージを抱いて使っていた言葉なのか  時折考えながら「関の戸」を作っています。

銘菓 関の戸  15個入り   850円~

519-1112
三重県亀山市関町中町387

0595-96-0008

9時~18時 出来上がりから売り切れまで

毎週木曜日定休