カテゴリー[手もみ茶]

2月初旬に私の母校でもある地元の野登小学校の三年生対象にお茶の淹れ方教室を行いました。亀山市茶業組合の事業の一環です。

 

恒例となっている手もみ茶体験もやりました。

 

亀山市内の三年生はお茶の学習をすることになっていますので毎年野登小学校で行っているのですが、今年の三年生は9月に私のお店に手摘みに来てくれたり、亀の市(かめのいち)という農産物直売団体での給食試食会にも招かれてご縁が深かったですね。

11月に亀の市の生産者として給食試食会に招待されました。

 

人数も14人と少人数で親しみがわきました。そのせいかいつもの年よりスムーズにできた気がしました。日本茶インストラクターの中ではお茶の淹れ方の説明をするのをインストラクションというのですが、以前はあれも教えなきゃ、私は生産者だから栽培や製造のことも・・お茶をうまく淹れるにはこれは教えないとといっぱいいっぱい詰め込んでいました。それに目を離していると勝手に五煎目、六煎目と飲んでいくグループがいると私の指導力不足でプチ学級崩壊状態になっているーーーと自分を責めていました。しかし10年以上お茶の淹れ方を行ってきて、なおかつ直売所で濃いお茶でも渋いと言わずに飲み干す幼児、台湾での長い時間をかけて何煎でもお茶を楽しむ茶芸に接して、そうやってワイワイとお茶を楽しむのもいいもんだなと思えるようになりました。知識というのはどんなに教えても残るものは少ないが楽しんだ記憶は残るのだろうと思いました。

 

うーん頭の中が説教くさ~い、人はこうやって年を重ねていくのですねニヤニヤ

以前はお茶が渋いと感じさせるのはいけないことだと思っていました、今回は最後に熱湯で淹れて濃くて渋いお茶も体験しました。

 

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1月9日に手もみ茶道場の初もみを行いました。

 

今回はZTVさんの取材を受けまして

コミュニティチャンネル(12ch)で1月10日(水)18時から

1月12日(金)のお昼まで繰り返し放送される予定ですので

見られる方は見ていただきたいと思います。

 

取材のカメラマンの方は三重大生にそれぞれカメラを回しながらインタビューをしていました。研究テーマは~とか一次産業が~とか話しているので最後に話すことになる私は何を話そうか、うまく話まとめないとナー焦ってへんなこと話さないようにしないとナと身構えていたら、私の時はカメラもマイクも置いて、聞き取りだけでした真顔

昨年4月に手もみ茶に使用する生葉を手摘みしていただいた、三重大学の松井研、坂本研の方々にお礼の意味もあり、ご招待して手もみ茶の体験をしていただきました。摘んだ時期が早かったこともあり一芯二葉から三葉の素晴らしい芽でした。

 

初めての人2人と前回やっていた人1人と松井教授の合わせて4人の参加でした。

 

手もみ茶保存会からは私を含め4人でした。ホイロを二つ用意したので、人数に余裕なく初めての人もいて、つきっきりで教えていたので休む間もなく忙しかったですね。

 

私といたしましては何とかいいお茶を作らせてあげたいと

いろいろ考えてしまいましたね

『保存会のメンバーが揉むならこのタイミングで次の手さばきにうつるのだが、初めての人たちなので、早めに進めていこう』

だとか自問自答しながら教えていました。

重回転の時には松井教授も含め皆が黙って一心にお茶をもんでいる場面もありました。

お茶がいい手触りになってくると誰もが無口になり人と交代しようとしなくなるのは経験者でも初心者でも同じなんだなと感じました。

 

お茶の葉の良さもあって初心者がもんだとは思えないお茶ができました。

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12月2日(土)にかめやま文化年2017“亀山茶と暮らす”の企画事業「台湾と日本の茶文化交流」が開催されました。

 

 

日本茶と台湾茶の8人の茶人に来ていただいて8つの茶席がもたれました。以前茶席を手伝わせていただいた櫻井焙茶研究所の櫻井真也さんも茶席をされていました。

 

集められた8人の茶人、8つの茶席は壮観なものでしたね

思わず七人の侍のテーマ曲が脳内に流れましたね。

茶席の前に櫻井焙茶研究所の櫻井真也さんによる呈茶もありました。

 

地元で「かめぶん」と言われる亀山市文化会館の中央コミュニティセンターで行われました。見慣れた場所が竹で飾られ異空間のようでした。

亀山文化会館の中央コミュニティセンターが竹で飾られた異空間に

 

私も地元の茶生産者として手もみ茶を披露させていただきました。

 

選ばれた茶人の集まったところで手もみ茶を披露するのは光栄であり緊張もしましたね。

一人用の電気ホイロで質問に答えながら揉みました。

 

謝シャオマンさんの台湾茶の茶席と海老名大樹さんの日本茶の茶席でお茶をいただきました。シャオマンさんには別れ際に「亀山で台湾茶を作って下さい。白茶なら簡単にできます。」と言われました。「作り方も売り方もわからないよ!」というとちょっと困った顔をなさいましたが、この人たちに聞いて下さいと、この日台湾茶席をしていた茶人、囍茶さん、堀口一子さんのほうを指して言いました。

「台湾茶かー。」

今まで遠く感じたものが近く感じた一瞬でした。

 

「市川泰三お茶の十番勝負 台湾茶編プロローグ」のような展開ですかねキョロキョロ

 

ペルーさんの台湾茶席。私も古樹茶をいただきました。

 

私も謝シャオマンさんの茶席をいただきました。

 

白茶と台湾のお菓子をいただきました。

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30台以上のホイロ(焙炉)が並んだ壮観な光景

 

11月22日京都の宇治茶会館にて全国手もみ茶競技会が行われました。

今回は私は競技会出場メンバーからは外れていました。

3年続けて出場したので一回休みというところでしょう。

じっくりと他県のチームを見て回れるいい機会だと思いました。

 

私の所属する三重県チームは11月17日に研修会を開催しました。

そこで今年手もみ茶品評会で一等一席、つまりそれぞれの茶畑で作ったお茶を手揉みして出品したコンテストで全国優勝した

奈良県の選手、U氏を招いて指導してもらいました。

U氏はまだ30代前半で若く、知りあった時からうまかったものの、以前は三重県に来て一緒に研修をしたこともありました。それが今や品評会優勝者のカリスマ性を帯びて我々三重県の手もみ茶保存会のメンバー全員が教えを乞うまでになったのでした。私はちょっと事情は違うけど水島新司の野球漫画ドカベンにでてくる谷津吾郎みたいだなと思いました。対戦相手を受け入れて一緒に練習をしてむしろ教える立場にあったのが、教えを乞うまでになり、三重県勢の最大のライバルとして立ちはだかったのでありました。

懸命にお茶を揉み上げる三重県の選手たち

 

U氏の揉み方はいくつかある手さばきを組み合わせた「ハイブリッド揉み」とも言えるものでした。三重県のメンバーはこりゃええ、今までより楽にうまく揉めるとばかりにその技術に飛びつきましたが私には一抹の不安もありました。急にとりいれたやり方で競技会にのぞんで今までの型を崩して成績がガタガタになりはすまいかと。

 

競技会のため京都に出発する前日にも私の手もみ茶道場でも出場メンバーの中で近くの者を集めて自主練習を行いました。

そこでもハイブリッド揉みで練習しました。

 

さて競技会の結果ですが全体25チームのうち三重県で一番成績の良いチームで6位でした。4位までが入賞ですので一歩及びませんでしたが今年は全体にレベルが高く6位ぐらいまでならどこが優勝してもおかしくない出来栄えでした。

今回指導をしていただいたU氏のチームより成績も良くスポーツ漫画さながらの展開でした。

 

私といたしましては1~2回の練習で新しい技を自分のものにしていた三重県手もみ茶技術伝承保存会のメンバーに舌を巻きました。

 

ともかく各県手もみ茶のカリスマ的な人物、伸びてきた若手、彗星のごとくあらわれた新人と人材に事欠かない日本全国の手もみ茶保存会でありました。

 

付け加えておきますが手もみ茶競技会は蒸して冷凍されたお茶の葉はほぼ同じ物を揉みます。

しかしながらホイロの具合や競技をする場所によって

有利、不利はありますので順位のいい悪いはめぐりあわせによることもあります。

ていねいに最後の手をいれる。

 

出来上がった手もみ茶 後は結果を待つばかり

 

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10月14日、15日は常滑焼まつりで三重県手もみ茶技術伝承保存会のイベントを行いました。

秋番茶の収穫シーズンですがその手を休めて参加しました。

会場はボートレースとこなめで行われました。参加するのは今回で4年目になります。

手もみ茶の実演と手もみ茶を飲んでいただけるテーブルと

伊勢茶を飲んでいただけるテーブルの3テーブルを用意しました。

このやり方で東京の日本橋の三重テラスでも2回行っているので慣れた感じでできましたね。

手もみ茶の製造・販売も手掛ける中森製茶の中森大(なかもりまさる)氏が

手もみ茶の試飲とお話を行いました。

手もみ茶は浅めの急須に3gぐらい生葉をのせて

その上に氷を置いて10分ぐらいたってから氷が融けて

出たしずくをいただく氷出し。旨みがきいておいしかったですね。

私と同じく手もみ茶師範で日本茶インストラクター、

鈴鹿の日本茶カフェ椿茶苑のオーナーの市川晃(いちかわあきら)氏とともに

伊勢茶のかぶせ茶を淹れて、お茶のおいしい淹れ方のお話もさせていただきました。

私、市川泰三(いちかわたいぞう)は「レシピ通り」「計る」淹れ方を今回も行ないました。

60℃、70℃は思っているより熱い、湯ざましの時に冷ましすぎないでビックリマークというのを強調しました。

常滑焼の作家の茶器をお借りして淹れ方を行いました。

やはりつくりの良い急須ですので、まったく液だれせず

使い易かったです。普段自分の使っている急須ですと

お盆がべたべた濡れてしまうのですが、そんな心配は

まったくありませんでしたね。

来年の常滑焼まつりは2018年10月13日、14日の予定ですウインク

 

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市川大楽園製茶の店主である私、市川泰三が

以前から取り組んでおりますお茶の手もみ。

普段の仕事で製茶工場で造っているお茶を

「ほいろ」という木と和紙でできた器具と

自分の手で造る技術です。

明治時代以前はこの技術で

お茶は造られていました。

 

これまで「教師」と言う資格を13年前から取得し

三重県手もみ茶技術伝承保存会で活動してきましたが

このたびその上の資格「師範」と言う資格を

受験することになりました。

 

11月12日、静岡茶市場でその試験は行われました。

試験は実技が主で4時間にわたってお茶を

決められた手さばき通りもみ上げられるかを見られます。

 

合格したかどうかはまだわかりませんが全力を尽くしました。

受験番号1番が私です。

同時に「教師」の試験も行われた。教師受験者は22名

三重県手もみ茶技術伝承保存会の研修会。

受験以前に数回行われた。

 

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三月六日に私の地元の野登小学校で

三年生の子供たちを対象に

手もみ茶体験の授業を行いました。

 

授業の中で子供たちがお茶に触れて

お茶の手揉みを体験しました。

授業時間の中では時間が足りなかったので、

私を含め手もみ茶保存会の会員三人で夕方まで残って

お茶を仕上げました。

できたお茶は翌日

三年生の子供達に配られました。

卒業式の時には子供たちが揉んだお茶として

来賓の皆さんにふるまわれたそうです。

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