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12月は大晦日まで営業いたしますが
売り切れ次第閉店です。
例年は16時ごろまでは大丈夫です。

お正月三が日はお休みをいただきます。
4日から営業予定ですが
開店時間は出来上がり次第となります。

今年もありがとうございました。

どうぞよいお年をお迎えくださいませ。

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深川屋にある窓を虫籠窓(むしこまど)と言います。細い縦格子に漆喰を塗り 風通しや ささやかな明かりのための窓です。その名は字の如く 虫を入れる虫かごに似ているからという説と 酒屋や麹屋が酒を蒸す時に使った蒸子(むしこ)に似ているからと二つあり 前者が有力と伝えられています。

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虫になった気分で 内側から外を覗くと 隙間の様な空間でも 東海道を見下ろす事が出来ます。しかし 通りからは虫籠窓の中の様子は殆ど見えないのが特徴です。江戸時代 参勤交代などで 身分の高いお殿様の行列をこの窓から見下ろしていても 見つかる事はなかったのでしょう。

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関宿に残る江戸時代の虫籠窓は 一棟に二つ備えている建物が多く その二つの窓は 同じ大きさではない事も特徴です。深川屋も東側が西側の約二倍の大きさがあり 左右非対称に造られています。明治以降の建築には左右対称の虫籠窓もあります。

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江戸時代には 窓の縁を黒い漆喰で飾ったり 縁を楕円に細工したりと 流行りを取り入れ 町なみを行き交う人々の目を 楽しませた虫籠窓です。

銘菓  関の戸   15個入り  850円~

519-1112
三重県亀山市関町中町387

0595-96-0008

9時~18時  出来上がりから売り切れまで

毎週木曜日定休

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「関の戸」という言葉が全く別の世界で使われています。江戸時代安永3年(1774年) 伊勢の海部屋の関脇に関の戸という力士がいました。現在 境川部屋の元小結 岩木山が 第十八代 年寄関の戸を継いでいます。
歌舞伎にも関の戸という物語があります。「積恋雪関扉   つもるこい ゆきの せきのと」は逢坂の関を舞台に繰り広げられる悲恋の物語。天明4年(1784年)の初舞台以降 歴代の役者が小町桜の精として女形を演じてきました。戦後の歌舞伎界の女形の最高峰といわれた第六代目 中村歌右衛門の十八番です。今 建て替えの真っ最中である銀座歌舞伎座で 中村歌右衛門が関扉を演じる度に 楽屋に銘菓 関の戸をお届けに上がりました。鏡の前でお化粧をされながら 手招きをして私を呼び 敷居を越えてお側に寄らせて頂き 色々なお言葉を戴きました。2001年に他界される少し前に描いて頂いた直筆の色紙が深川屋の片隅に飾られています。
相撲 歌舞伎 そして和菓子と それぞれの日本の文化の中に残された「せきのと」という言葉。江戸時代の人々がどの様なイメージを抱いて使っていた言葉なのか  時折考えながら「関の戸」を作っています。

銘菓 関の戸  15個入り   850円~

519-1112
三重県亀山市関町中町387

0595-96-0008

9時~18時 出来上がりから売り切れまで

毎週木曜日定休

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銘菓 関の戸はお抹茶のお手茶菓子として今から約370年前にこの世に生まれました。鈴鹿の峰に降り積もる白雪になぞらえたと伝わるお伴で 御所や諸大名の冬季のお茶席に広く使われたお菓子です。お茶席に出向く折り 茶碗や茶筅 お抹茶を入れる棗等を入れた籠が茶籠です。深川屋にある茶籠は 編み方も複雑で 蓋の裏には螺鈿細工の花があしらわれ 素朴な外見からは想像もつかない雅な籠です。お茶席で蓋を開けた時の感動をも おもてなしをする一服のお茶への演出なのでしょう。

銘菓 関の戸  15個入り   850円~

519-1112
三重県亀山市関町中町387

0595-96-0008

9時~18時 出来上がりから売り切れまで

毎週木曜日定休

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鎌倉時代より盛んに遊ばれていた双六は主に盤双六と言われ 和製バックギャモンの様な形をしていました。子どもたちの遊びではなく賭博の道具であり イメージが異なります。江戸時代元禄の頃 絵双六が登場し 歌舞伎や景色をモチーフにした色彩豊かなゲームとして広く遊ばれる様になったのです。一枚目の写真は江戸時代の絵双六です。道中双六 東海道五十三次の旅を二つのサイコロを使って遊びました。同じ東海道を描いた明治時代の双六が下の写真。文明開化双六です。二つの双六には大きな違いがあります。それは江戸時代の上がりは京都  明治の上がりは東京に変わっている事。更に江戸時代の双六には朱色と呼ばれる赤が使われ 明治の赤は真っ赤になっているのも特徴です。文明開化と同時に時代がキナ臭い流れになって行く そんな背景も伺わせる赤なのです。

銘菓 関の戸 15個入り 850円~

519-1112 三重県亀山市関町中町387

0595-96-0008

9時~18時 出来上がりから売り切れま で

毎週木曜日定休

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関宿を訪れて頂いたお客様が
今一度 深川屋を想い出して頂ける様

遠くにお住まいのお客様が
銘菓 関の戸が生まれたお店を
少しでも身近に感じて頂ける様

そんな願いを込めて このblogを綴ります。

深川屋陸奥大掾にある
江戸時代から残る品々を
少しずつ ご紹介させて頂き
これまでに 10品を綴り終えました。
PC用のトップページ  カテゴリーにある
「本店展示品物語」をクリックすると
全ての品をご覧頂けます。

これからも出来る限り更新して参ります。
どうぞよろしくお願いいたします。

深川屋陸奥大掾 第十四代跡取り

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東海道五十三次宿場町を染付けた大皿。高10.0 径65.3 底径40.1。火に入れ1割強縮んだとするなら 染付けの段階では直径70センチ近かった伊万里焼です。各宿のデザインは やはり広重の版画をモチーフにした様な共通点がいくつかあり 江戸時代末の作品です。このお皿で河豚でも食べたいといつも思うのですが 誰がお皿を洗うのかを考えると 怖くて使うことができません。
深川屋二階展示室。要予約。

同じ大皿が東京国立博物館にあります。高8.1 径50.3 底径29.4。

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銘菓 関の戸 15個入り 850円~

519-1112 三重県亀山市関町中町387
0595-96-0008

9時~18時 出来上がりから売り切れま で

毎週木曜日定休

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東海道五十三次の金屏風。六曲一双型が二隻の全十二扇からなる絵巻です。手前上の日本橋より一番奥の三条大橋まで五十五宿が細かく描かれており 各宿の特徴もよくわかります。作者は不明。しかし歌川広重の版画と被る構図があり 同時期の作品であると推測されます。二枚目の写真 関宿の絵も 広重の本陣朝立ちをモチーフにした様です。今のように気軽に旅に出ることの出来ない時代  家にいながら旅の気分を味わう事ができ  また 関宿を訪れる旅人との 暖かな会話のきっかけにもなった事でしょう。全長約8メートル。深川屋二階展示室。要予約。

銘菓 関の戸  15個入り   850円~

519-1112
三重県亀山市関町中町387
0595-96-0008

9時~18時 出来上がりから売り切れまで

毎週木曜日定休

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深川屋にはたくさんの火鉢があります。その中でも 一番重たい火鉢が店先にドンと幅を利かせています。 一人では動かす事さえ容易ではないこの火鉢は 松の木の根で作られています。大木を伐り倒した後 残った切り株をくり貫き 根の付いたまま放置すると 生きている株は 写真の様に内側に巻いて伸びるのです。日当たりの良い側はよく伸び 手のひらにぴったりとくる形になるまでに 少なくとも10年以上も放置するそうです。火鉢として形になった頃 やっと根を切り 漆喰を塗り出来上がります。
なんでもすぐに作れる今の時代でも 歳月を経なければ形にならなず 江戸時代の作り方でしか再現できない火鉢なのです。

銘菓 関の戸  15個入り   850円~

519-1112
三重県亀山市関町中町387
0595-96-0008

9時~18時 出来上がりから売り切れまで

毎週木曜日定休

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銘菓 関の戸の衣替えです。

約30年間 皆様に親しんで頂いた旧内包装にはこだわりがありました。日本の伝統ある包み方「奉書包み」を取り入れていたからです。ところが お客様からのお叱りも大変多く 過剰包装 紙の無駄遣い等 たくさんのお電話もいただきました。
悩みに悩み 衣替えを決断いたしましたが賛否両論ある事は心得ております。

この衣替えは 銘菓 関の戸が個別包装を始めた約50年前から数え3代目のデザインです。桜の樹で仕切られた 碁盤の目の箱に入っていた関の戸は 発送や販売網が増えるにつれ 持ち運びの際 和三盆がこぼれたり 衛生的な配慮の為 個別に包装をするようになりました。初代はセロハンで包むキャラメルの様な形で 約20年間続き その後奉書包みに移行したのです。
新しいデザインには 個々に成分表示も加え 紙の使用量も約3分の1に抑え 更に和三盆もこぼれにくい「枕包装」です。
これから先 より一層 皆様に親しまれる歴史を築いて参りたい所存です。
よろしくお願いいたします。

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