フジヤの西側駐車場は、大きな石で囲まれています。端に史跡の表示板があります。

(本日のブログは、文房具が出てきません。あしからず。)

先日、旅の方がこの表示板と当店の駐車場を熱心に撮影されてみえました。

こんなにでっかい石で囲まれた駐車場が珍しいと思われたのかもしれません。

今回は「なぜこんな大きな石が並んでいるのか」、「一体この石はなんなのか」というお話です。

「亀山城東三之丸跡」とあります。現在は多門櫓とその石垣を残すのみの亀山城ですが、江戸時代ににはこの辺りは「東三之丸」であったのでしょう。現在の地名は東丸町(ひがしまるちょう)です。

現在の西側駐車場は20年程前までフジヤの旧店舗があった場所です。

道路拡張に伴う街並みの整備で、この付近は一斉に家屋や店舗を建て替えたり移転したりしました。

その建て替えの際、旧店舗の土台部分から大きな石がゴロゴロでてきたので、その石をご近所との境界に使ったそうです。

20年前まであったフジヤ旧店舗(兼住居)は、今から50年程前にすでに店舗兼住宅であった建物を、入居にあたり大幅改装し、文房具店としたものです。

その際に、「この建物は、昔、芝居小屋として使われていて、土台や骨組みにはその名残がある」と聞かさたそうです。

つまり、駐車場の石は、昔の芝居小屋の土台の石ということです。しかし、この場所は江戸時代には城内の東三之丸。芝居小屋は明治以降のものでしょう。なんだか立派な土台の芝居小屋だこと・・・。

 

実は、10年くらい前に地域の古老の方に昔のことを教えていただいたときに、興味深いことをききました。

明治に「廃城令」が出た後、亀山城の大手門(現在のフジヤの横の交差点付近にあったようです)を構成していた石垣の石が日に日に減っていったそうです。誰かれと言うわけでなく、多くの人が少しずつ持ち去っていったようで、結構大きな大手門が徐々に小さくなり、なくなっていってしまったということです。

ひょっとすると、芝居小屋の立派な土台も大手門からやってきたのではないか?と思ったりするのです。

もちろん、私は歴史の専門家でもなんでもありませんので、憶測の域を出ないものですが、そう考えると面白いですね。

フジヤ駐車場は店舗すぐ西側の空き地と通りの向かいスパンの道路から3台分です。

 

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フジヤ

三重県亀山市東丸町517-2
(亀山市役所 東 100m)
TEL 0595(82)0917 FAX 0595(83)0055
営業時間 月~金 9時~19時
土 ・祝 10時~16時(祝日休業のときあり)
日曜定休

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